標茶・白糠

北海道研究林標茶・白糠

組織

京都大学フィールド科学教育研究センター北海道研究林

研究テーマ

北海道研究林の研究テーマは、動植物の生態に関するもの、物質循環や森林土壌に関するもの、林業や林産業に関するものなど多岐にわたっている。

1.天然林の林分構造および更新・維持機構に関する研究
天然林の更新や林分構造の発達・維持機構を明らかにする目的で、長期にわたる森林の動態調査を続け、解析を進めている。

2.冬季気候変動に対する生態系の応答
北海道東部の太平洋側は積雪が少なく季節凍土がみられる地域である。積雪量の変化などの冬季の気候変動に対する生態系の応答を明らかにする目的で、大規模な野外除雪実験を行い、植物や土壌の化学性や土壌微生物群集などの応答を明らかにする研究を行っている。

3.森林施業と物質循環に関する研究
森林の伐採や再造林に伴い生態系機能がどのように変化するかを明らかにすることを目的として、天然林と人工林での物質循環様式や土壌特性の違いを明らかにする研究を行っている。

4.大気窒素沈着に対する生態系の長期変動に関する研究
大気窒素沈着や渓流水質の長期的な変動を明らかにすることを目的として、雨水や渓流水質の長期モニタリングを進めている。また渓流水の水質形成メカニズムに関するプロセス研究や窒素飽和に関する研究も進めている。

5.その他
その他、エゾシカやハリガネムシ個体群の長期モニタリング、固定標準地調査による立木材積の長期モニタリング、森林や河川の生物相の調査、植物の繁殖に関する研究などが行われている。

サイト概要

京都大学フィールド科学教育研究センター(以下、フィールド研)北海道研究林は、北海道東部の川上郡標茶町にある標茶区(北緯43°19′, 東経144°37’)と白糠郡白糠町にある白糠区(北緯43°01′, 東経143°57’)が含まれる。標茶区は1949 年に、白糠区は1950 年に設置され、それぞれ1446ha と880ha の森林を管理し、教育研究に活用している。

連絡先

  • 住所 : 〒088-2339 北海道川上郡標茶町多和553 番地
  • 氏名 : 小林和也
  • 電話番号 :015-485-2637
  • Fax : 015-485-4016
  • E-mail :kobayashi.kazuya.3w@kyoto-u.ac.jp

研究成果リスト

ウェブサイト URL

日本語 : http://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/hokkaido/

英語 : https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/hokkaido/files/2016/09/Kyoto-University-Hokkaido-Forest-Research-Station.pdf